グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



トップページ >  採用情報 >  社員対談

社員対談


Member

宮下 慶
ブランチ利用者

原 輝彦
(株)久花園 社員

豊田 晴登
ブランチ利用者

田中 みゆき
就労継続支援A型事業所
『ブランチ』サービス管理責任者

「日本の榊」が求められるんですよね(原)

:私たち久花園は「純国産の榊(サカキ)」にこだわる農業生産法人です。自社の畑や作業場を使って、榊の育成から剪定、加工、出荷までを一貫して行っています。
榊一本で勝負する会社というのは珍しく、全国から注文を承っています。輸入物ではなく、国産の榊を。これが久花園の一番の強みです。
ニッチな分野ではありますが、業界や市場では「榊と言えば、久花園」という認知がかなり浸透しているんです。
:榊は神道において“神聖な植物”とされています。だからこそ、海外産ではなく「純国産」を選ばれるお客様が多いんですよね。
「会社の神棚には、絶対に国産の榊!」というお客様も少なくありません。

:神社で行われる神事をはじめ、神棚や祭壇などへのお供え、結婚式や七五三、地鎮祭…などなど、様々な場面で榊が使われていますが、そういったケースではやはり「日本の榊」が求められるんですよね。
:榊って意外と身近にある植物ですからね。

:そうですね。加えて、久花園は「産地直送」も強みにしていて、収穫したばかりの榊を2~3日以内に発送できる体制が整っていますし、急な注文が入ってもスピーディに対応できるので、その点がすごく喜ばれています。
:畑も自社なので、在庫を抱えることがないんですよね。少子高齢化の影響などにより農業の担い手は減少傾向にありますが、そんな中でも、質の良い国産の榊を安定して提供できるよう、みんなで協力して作業に取り組んでいます。

国が推進する農福連携にもつながっています(田中)

:もうひとつ当社の大きな特徴となるのが、障がいのある方との協働体制の構築です。就労継続支援A型事業所『ブランチ』( http://branch2020.jp )の利用者さんを派遣していただき、農作業のサポートをお願いしています。
:主に、圃場管理(榊の畑の除草や施肥)のお手伝いですね。豊田さんと宮下さんは、まさに『ブランチ』の利用者さんです。

:はい。以前は図書館の清掃員(会計年度任用職員)をしていたのですが、年度ごとの更新なので、「ずっと働けないんじゃ…」という不安が常にあったんです。そんな時、ハローワークで『ブランチ』さんを紹介していただき、体験実習を経て、久花園で働けるようになりました。とは言え、まだ数ヶ月しかお世話になっていないので、覚えることだらけで大変ですけど(苦笑)。
:それでも少しずつやれることが増えてきて、着実に成長していますよね。
:ありがとうございます。作業スピードが遅かったり覚えが悪かったりして、ご迷惑をおかけすることもありますが、自分的には「すごく合っている仕事だな」と思っています。
目標を小分けにして、それを少しずつ達成していく過程にすごくやりがいを感じています。あと、スタッフのみなさんがとてもやさしく教えてくれるので助かっています。
:豊田さんはもう4年くらいになりますよね。私的には「何でもできる子」という印象があります(笑)。
:一通りの作業はできるようになりました。特に、農薬の撒き方はかなり上達したと自負しています。別の農家さんで働いていたこともありますが、久花園の方がのびのびと作業ができるし、スタッフのみなさんがすごく親切なところが気に入っています。
:国が推進する農福連携(障がいのある方が農業分野での活躍を通じて社会参画していく取り組み)にもつながっていますので、今後も積極的にこの協働体制を継続していきたいですね。

「嫌だな」「苦手だな」という場面が思い浮かばないです(宮下)

:その他、当社で働く中で「うれしいこと」「大変なこと」「困ったこと」などはありませんか?
:雨の日の畑仕事がちょっと大変です(苦笑)。
:あと、夏場も大変だよね。特にここ数年は記録的な猛暑だったのでキツかったです。保冷剤を用意してくれたり、作業場にエアコンを導入したりと対策は取ってくれたんですけどね。
:冬場なら着込んだり、体を動かせば何とかなりますが、夏の暑さだけはどうしようもないですよね。
:自然との戦いは、農業をやる上で避けては通れないことです。それでも、安心・安全に働ける環境はしっかり整えていく必要があるので、今後も会社としてできる限りのことはしていきます!

:とは言え、基本的には何の不満もありませんよ。「嫌だな」「苦手だな」という場面が思い浮かばないです。
:あと、強いて言うなら、榊の花のにおい。「匂い」じゃなくて「臭い」の方(苦笑)。
:あれは独特ですよね。クセのあるラーメン…みたいな感じ? できるだけ商品に付かないよう努力はしていますが、それでも年に数回は「榊がクサい」というご指摘をいただきます(苦笑)。4~5月の開花時期は特に気をつけなければいけませんね。

落ち着きがあって、真面目な人であれば活躍できると思います(豊田)

:ありがたいことに、当社への榊の注文量は急伸的に増加しています。今後は、畑の数を増やすことも考えなければいけませんし、同時に、人材確保にも力を入れていく必要があります。そこで、みなさんが考える「こんな人なら久花園に向いているんじゃないか?」をお聞きしたいです。

:農業ってのんびりしているイメージがあるかもしれませんが、実は「時間との勝負」。久花園だと、榊が病気にならないか? 害虫をどうしようか? を常に考えなきゃいけないし、急ぎの注文や天候の変化などのイレギュラーな対応をすることもしばしばです。ですので、そういった現実的な面もしっかりご理解いただいた上で、久花園の仕事に興味を持っていただけたらと思います。
:近年だと若い世代の中にも「農業をやりたい!」という人が一定数いるようですが、私たちは野菜やフルーツを育てているわけではないし、カラフルな草花を育てているわけでもない。でも、そこが久花園ならではの特色ですし、この仕事の面白いところでもありますので、そこにピントが合えば、他にはないやりがいを見つけられると思います。
:あと、これはどんな農業でもそうですが、ある程度の体力は必要ですよね。豊田さんと宮下さんからも一言お願いします。
:そうですね…。落ち着きがあって、真面目な人であれば活躍できると思います。しっかり話を聞いて、その通りに動ける人とか。あとは、暑さに強い人かな(笑)。
:20代~60代まで幅広い年齢層がいるので、分け隔てなくコミュニケーションが取れる人が良いかなと思います。社歴や役職によってコロコロ態度を変える人だとちょっとな…って感じです。

:まとめると「体力があって、穏やかな性格で、真面目で、ニッチな農業に興味がある人!」ですかね。
:あ、あともうひとつ。良い意味で自分の世界に閉じこもって、黙々と、集中して作業するのが好きな人っていますよね? そういう人にはすごく向いている仕事だと思います。特に作業場での加工なんかはピッタリだと思います!